過密日程の中で今季60試合目を迎えた鹿島アントラーズは、南米王者に力の差を見せつけられ完敗した。

前半6分にGKクォン・スンテが相手FWと交錯し負傷。同23分にGK曽ケ端が交代で出場したが、直後のプレーで右コーナーキックから失点した。

後半も個人技で上回る相手に対し、DF陣の体を張った守備で踏ん張ったが、28分に失点すると、44分、アディショナルタイムと立て続けに決められ、突き放された。

19歳のFW安部は「失点してしまって、そこからゲームコントロールがうまくいかず、失点を重ねる良くない展開になってしまった」と、不運な負傷交代からの失点を悔やんだ。欧州王者、南米王者と戦った大会を振り返り、「シンプルに悔しい経験ですね。自分のためになったかは正直分からないけれど、勝って自分のものにしたかった。たくさん試合に負けてしまって、ちょっと切り替える時間が必要かなと思います」と唇をかんだ。

また「若い僕がチーム全体に何か与えないと、集団はうまくいかないと思う。僕自身、力が足りなかったし、僕1人でチーム全体が動くくらいの力を付けたい」と話し、飛躍を誓った。

MF遠藤は「個人の能力が全然違う。チームの力で対抗しようと思ったけど、うまくいかずこういう結果になったので、来年戻ってきた時はもっと強くなれるように帰ってきたい」と話した。