FC東京が、J2のツエーゲン金沢から東京オリンピック(五輪)世代のMF宮崎幾笑(きわら=20)を獲得することが28日、分かった。近日中に発表される。

アルビレックス新潟から金沢に期限付き移籍した17年に39試合5得点とブレーク。U-20森保ジャパンの初参戦大会となった同12月にタイ遠征メンバーに選ばれ、ブリラムで行われたM-150杯に出場した。その初戦、記念すべき森保監督の初陣タイ戦で宮崎はベンチスタートだったが、後半に最初の交代カードとして投入された期待株だ。

右サイドを主戦場に、左利きを生かしたドリブルと精度の高いシュート力が武器。175センチ、59キロの細身ながら競り合いにも強い。今季は金沢の背番号10を背負ったが、左の第2中足骨を疲労骨折した影響もあり、23試合4得点にとどまった。ただ、その4得点の相手は大宮アルディージャ、東京ヴェルディ、ヴァンフォーレ甲府、ジェフユナイテッド千葉と、すべてJ1経験クラブ。勝負強さを備えている。

今回、ステップアップのために移籍を決断。2季目を迎える長谷川健太監督の下、悲願のリーグ初優勝を狙う東京を新天地にした。2020年の東京五輪出場も夢。首都クラブで活躍することが、その近道にもなる。