新加入レフティーのアピールが止まらない。ベガルタ仙台のMF吉尾海夏(20)が、2日に行われた大分との練習試合(45分×4)でゴールを決め、起用に応えた。

1-2で迎えた2本目に途中出場した直後、高い位置でボール奪取したMF椎橋慧也(21)からのスルーパスに反応し、右足でゴールをたたき出した。

ゴール右サイドでピンポイントパスを受けると20歳とは思えない冷静さを発揮した。「シイ君からいいボールが入って左足でファーサイドに巻いて蹴ろうと思いましたが、相手DFがコースを切ってきたので止めました」。左足でフェイントを掛けて相手DFをかわすと、利き足でない右足でゴールを陥れた。

吉尾 右足は左足に比べたらおもちゃのようなものなのでびっくりです。うれしかったですが、まだまだ。開幕までゴール癖をつけ、点に絡む流れを保ちつつ精度に磨きを掛けたい。

FWハモン・ロペス(29)を筆頭に右シャドーのポジション争いは熾烈(しれつ)を極めるが、1月の沖縄SV戦に続くゴールとなった。渡辺晋監督(45)は「しっかりとネットにぶち込んだのは彼の良さ。まだ冬なのに海夏が活躍しているね」と早咲きレフティーの活躍にご満悦だった。