J1ジュビロ磐田が、昨季16位からの反撃に向けて「カーテン」の一手を打つ。12日、鹿児島キャンプ終了から2日間のオフを挟み、調整を再開。磐田大久保グラウンドで、午前午後の2部練習に励んだ。名波浩監督(46)は「今年はタイミングを見て非公開にする」と、定期的に完全非公開練習を導入することを明らかにした。

これまで公開を基本としてきた指揮官は昨季、東京VとのJ1参入プレーオフ(PO)前の練習を全てクローズにした。チームは最終節でPOに回る16位に転落したが、精神的ショックからの切り替えに成功。残留を果たした。名波監督は「露骨にメンバーやシステムが出てしまうこともある」と、情報戦も考慮。スタッフ陣と話し合って方針を固めた。

この日も自陣での組み立てやシュートなど、キャンプから継続して攻撃練習に取り組んでいる。名波監督は「大きなけが人、病人も出ていない。良いと思う」と、現時点の仕上がりに手応えを示した。リーグワースト2位の35得点に終わった昨年の課題克服だけでなく、集中できる環境も整えて上位を目指す。【前田和哉】