東京ヴェルディは14日、DF比嘉祐介(29)の現役引退を発表した。

沖縄県出身の比嘉は、流通経大柏高時代に全日本ユースと全国高校選手権の2冠達成。流通経大へ進んだ後、12年に横浜F・マリノスに加入。14年は京都サンガFCでプレーし、15年は横浜に復帰。16年からジェフユナイテッド千葉へ移籍し、昨季は東京ヴェルディでプレーしていた。

J1通算2試合無得点。J2通算35試合1得点。

日本代表ではU-21代表で10年のアジア大会(広州)を制し、11年にはユニバ代表で優勝。12年にはU-23代表でFW大迫勇也(ブレーメン)GK権田修一(ポルティモネンセ)DF酒井宏樹(マルセイユ)らとともにロンドンオリンピック(五輪)最終予選に出場した。

昨季は出場なしに終わった比嘉はクラブを通じ「去年1年間、けがをしてチームに迷惑ばかりかけて申し訳ありませんでした。自分のサッカー人生で一番苦しく、自分自身情けなく感じるシーズンでした。それでも、いつも声を掛けてくれるサポーターには感謝しかありません」と東京Vのサポーターに感謝し、「2018年をもって現役を引退することを決めました! サッカーを始めてちょうど20年くらいですが、生活からサッカーが離れることはこの20年間なかったので不安もありますが、これからの第2の人生が長いので頑張って行きたいと思います。沖縄から出てきて色々な人に会えて、色々な所に行けて、とてもいい経験になりました」と引退を報告した。

高校時代や世代代表では結果を残したが、クラブでは思うような活躍ができなかった。しかし、「自分はJリーガーになってからは、試合には全然出ることができませんでしたが、プロ生活7年間はすごく楽しかったし、良い思い出しかありません。プレーする場を与えてくれた横浜F・マリノス、京都サンガF.C.、ジェフユナイテッド千葉、東京ヴェルディで関わった皆さん、そしていつも応援してくれたサポーターの皆さん、本当にありがとうございました。サッカー3150(最高)!」と明るく振り返った。そして最後に「あっ、しゅんさん(中村俊輔選手)いつ引退するか分からないですけど、絶対呼んでね!応援しています!」と、横浜時代の先輩にエールを送った。