北海道コンサドーレ札幌が浦和レッズに勝ち、今季初勝利を挙げた。ホームのアドバンテージを生かせなかった浦和は公式戦3試合勝ちなしとなった。

アウェーの札幌が、いきなり先制した。開始2分、左からマイナス方向のパスを受けたMFアンデルソン・ロペスが、すぐさま浮き球で左前方のFW鈴木へ送る。最終ラインの裏を取っていた背番号9がトラップから左足でシュートを打つと、GK西川の右手をはじいてゴールに飛び込んだ。鈴木はV・ファーレン長崎から移籍後、初ゴール。まずは札幌が先手を取った。

2点目も札幌だった。前半27分、相手DFマウリシオの縦パスをカットしたMFチャナティップが、右足でスルーパス。またも鈴木が抜け出してGKと1対1になり、冷静に左足でゴール左隅を射抜いた。かつて浦和を率いたペトロビッチ監督の札幌がリードを広げた。

前半終了時に大ブーイングを浴びた浦和は、オリベイラ監督が刺激を入れた。ハーフタイムでFW杉本とFWナバウトを交代。15分にはMF長沢とMF柴戸を入れ替えた。しかし、攻撃の糸口をつかめないまま時間が過ぎていく。34分には生命線のセットプレー。左CKをMF山中が左足で蹴ってDF槙野の頭に合わせたが、枠上に外れた。4万1109人にとどまったホーム開幕戦で無得点に終わり、今季初黒星を喫した。

札幌は快勝で初の勝ち点3。チャナティップに今季加入の鈴木、アンデルソン・ロペス、初先発のMFルーカスが中心となって攻撃の主導権を握り、浦和を圧倒した。