J1清水エスパルスGK六反勇治(31)が、J屈指のスター軍団を止める。

17日のアウェー神戸戦(午後2時、ノエスタ)に向けて、16日は静岡市内で非公開練習に臨んだ。六反は、13日のルヴァン杯磐田戦から中3日での先発が濃厚だ。フルメニューの練習を終えた後、神戸のFWビジャ(37)MFイニエスタ(34)FWポドルスキ(33)の「VIPトリオ」について、「同じJリーグで戦っている以上、(過度の)リスペクトはいらない」と語気を強めた。

今季のリーグ戦は3戦未勝利(1分け2敗)。直近2試合で計9失点と守備にほころびが生まれているが、復調の兆しは見えている。ルヴァン杯での「静岡ダービー」は無失点。再三のピンチも六反のビッグセーブなどでしのぎ、今季公式戦初勝利を挙げた。「まずは守備という意識だった」。昨季の躍進を支えた堅守速攻の感覚を取り戻した。

対する神戸とは昨季1勝1分け。昨年11月の対戦時は、清水に負傷者2人、神戸に退場者2人を出す大荒れとなった。六反自身はCKからヘディングで得点したが、「次はゴールはいらない。僕が活躍しないのが一番」。因縁の相手を封じ込め、今季リーグ戦初勝利を呼び込む。【神谷亮磨】