東京オリンピック(五輪)世代のU-22日本代表MF久保建英(17=東京)が、得意の左足で鬼門突破の原動力になる。

30日は、03年以来2分け12敗と相性が悪いアウェー浦和戦だ。序盤のヤマ場といえる一戦を前に、29日の非公開練習を終え「勝てていないという歴史を知らないですし、そういう選手がいることがプラスになればいい。貢献したい」と意気込んだ。

待望の今季リーグ初得点へ確かな手応えがある。U-22日本代表として臨んだU-23アジア選手権予選(ミャンマー)では、24日の東ティモール戦で直接FKを含む2ゴール。得点感覚をつかんだ状態で試合に臨める。「直接FKも決めましたし、次もどんどん狙いたいと思います」と、左足から放つ強烈なFKで浦和に立ち向かう。長谷川監督も「今のプレーを続けていれば自然と取れる」と期待を寄せる。

6月にはA代表が南米選手権に出場する。五輪代表と兼任する森保監督は、久保ら五輪世代の選手の招集にも前向きだ。首位を走る東京でスタメンを勝ち取っており、資格は十分。最後のアピールポイントが得点になる。「なにも考えてないくらいの時の方が入っている。早く(点を)取って楽になりたい気持ちはありますが、チームが勝つことができればいいので。その上で自分のゴールも取れたらいい」。今季のプレーに裏打ちされた自信があるからこそ、焦りはない。【岡崎悠利】