J1湘南ベルマーレが実質4部にあたるJFL(日本フットボールリーグ)のヴィアティン三重にホームで0-4の完封負けを喫する波乱が起きた。

序盤は主導権を握りながら試合を進めたが、前半22分に一瞬の隙を突かれる。自陣での競り合いから、ペナルティーエリア外で浮いたボールをFW坂井将吾(31)に右足で豪快に蹴り込まれ、先制を許した。貴裁監督(50)は前半40分にMF柴田壮介(18)に代えてFW野田隆之介(30)を投入。早めの動きをみせたがスコアは動かず、このまま前半を折り返した。

後半に入っても押せ押せムードの三重の攻撃にてこずり、迎えた後半5分。右からのグラウンダーのクロスに合わせた坂井に2点目を決められてしまい、リードを広げられた。

続く13分にも相手のシュートをGK秋元陽太(31)がはじいたところに坂井が詰めて試合を決定づける痛恨の3失点目。J2モンテディオ山形でもプレー経験のあるストライカーにハットトリックの活躍を許した。

後半20分にはFW指宿洋史(28)に代えてMF梅崎司(32)、MF新井光(20)に代えてFW武富孝介(28)をピッチに送り出して反撃に出るが、26分にFW北野純也(30)にダメ押しの4点目を奪われてしまう。リーグ戦で出場機会の少ない若手選手を多く先発起用したとはいえ、JFLで現在7位を走る相手を前にホームでまさかの大敗。リーグ戦でも5月26日のヴィッセル神戸戦から5連敗中と悪い流れを断ち切ることができず、天皇杯でも早々に姿を消すことになった。