J1ジュビロ磐田が9日、次節アウェー松本山雅FC戦(13日午後6時、サンアル)に向けて磐田ヤマハスタジアムで調整を再開した。鈴木秀人新監督(44)就任後、初めての公開練習。新指揮官は、身ぶり手ぶりを交えながら約2時間の指導を行った。

現在チームは、3勝5分け10敗の勝ち点14で最下位に低迷。特に総得点の「12」は、リーグワースト2位タイと深刻だ。新体制初のリーグ戦となった前節の鹿島戦でも、相手の4倍以上となるシュート14本を放ちながら無得点に終わった。

同監督は「シュートの精度というか、そこまで決定機を作れていない。ファーストタッチの置き所、パスを受けるための1メートルの動きや連動など、ゴールに向かう姿勢が本当に足りない。相手も怖いと思って守っていない」と分析する。この日も、3対3を中心に攻撃の精度向上に終始した。

対する松本は現在17位。勝てば順位は入れ替わる。勝利へのポイントを問われた鈴木監督は「細かいことは言わない」とし、「本当にヤマ場になる。良い準備をして、勝てるようにではなく、勝つために1週間やっていきたい」と語気を強めた。まずは最下位脱出へ、必勝態勢を整える。【前田和哉】