ジュビロ磐田はベガルタ仙台に1-2で敗れ、2連敗。元日本代表MF今野泰幸(36=前ガンバ大阪)の移籍後初ゴールで1点差に詰め寄ったが、同点に追いつけなかった。

2週間ぶりのリーグ再開戦で“新生”ジュビロが披露された。2戦ぶりの勝利を狙って乗り込んだアウェー仙台戦。鈴木秀人監督(44)は、今夏加入した新戦力4人のうち3人をいきなり先発に抜てきした。ブラジル人FWルキアン(27)を2トップの一角、MF今野をボランチ、DF秋山陽介(24)を左サイドで起用した。

J2自動降格圏の17位からの巻き返しへ-。グラウンドには、前節までとは違う期待感が漂った。しかし、そんな期待は試合序盤から薄れていった。前半4分、相手のクロスに対して味方同士で競り合う。このこぼれ球が仙台MF関口の足元へ転がり、ネットを揺らされた。ピンチでもない場面で先制を許すと、同8分にもカウンターから2点目を献上。開始10分もたたずに、2点のビハインドを背負った。

今季、逆転勝ちが1度もないチーム。致命的な展開を強いられると、今野の移籍後初得点も空砲に終わった。同32分。FKを頭で合わせて1点を返したが、後が続かない。最後まで同点ゴールは奪えなかった。

新戦力にとっては、この日が初戦。チームはまだ発展途上にある。だが、これで今季4度目の連敗。試合前には、FWロドリゲス(24)のディナモ・キエフ(ウクライナ)への移籍が発表された。チーム得点王の助っ人が退団した今、悠長なことは言ってられない。【前田和哉】