パワハラ疑惑でJリーグから調査を受け、今月13日から曹貴裁監督(50)が活動自粛中の湘南ベルマーレは20日、平塚市内で24日のアウェー・ベガルタ仙台戦に向けて調整した。

6日以来、曹監督が活動自粛以降では初の公開練習。グラウンド周辺に約50人のサポーターらが集まる中、曹監督に代わって指揮を執る高橋コーチは「選手もその方がいいと思う」とミニゲームやシュート練習など、曹監督が行っていたメニューをほぼ変えずに約1時間半の練習を行った。

選手らは練習後に通常通りファンサービスも行い、写真撮影やサインなどに応じた。高橋コーチも「頑張ってください」などと声をかけられたことを明かし「ありがたいです。選手たちもサポーターの力を身近に感じてくれていると思う。力にしていかないといけない」。MF岡本は「いつもと変わらない雰囲気で、みんなでしっかりとサッカーに向き合えた」と話した。

指揮官のパワハラ疑惑を巡っては、この日もJリーグによる選手らへの聞き取り調査が行われた模様。近日中にも調査は終了するとみられ、早ければ今月中に調査結果が出る可能性もある。高橋コーチは仙台戦に向け「勝利に対する(監督の)責任は曹さんも常々言っていました。その言葉を胸に、自分の責任としてしっかりやっていきたい」と力を込めた。