4位の横浜FCがホームで12位V・ファーレン長崎を下し、勝ち点を70に伸ばして暫定2位に浮上した。

ともにユース出身の若手が躍動。MF斎藤功佑(22)が前半42分に先制し、後半17分にFW斉藤光毅(18)が突き放した。

これで、台風19号の影響で1試合少ない試合前2位の大宮アルディージャ(同69)に重圧をかけ、首位の柏レイソルにも残り3試合で勝ち点5差に迫った。

試合後、下平隆宏監督(47)は「昨日、レイソルと大宮、山形や徳島の結果を見た中での今日の試合。勝たなければいけない状況で相手は長崎さん。いつも通りやればチャンスはあるのかなと思いつつ1-0になり、後半もセットプレーの守備から2点目を奪えた。終始、自分たちのペースでコントロールできて、しのいで、自分たちのペースにできた。チームの成長を感じた。得点した2人も含めて、みんなで勝ち取った勝ち点3だと思います」と話した。

この日の先発11人にした理由を問われると「単純に調子が良かった。練習で見ていて、みんなから、試合に出て活躍したいというギラギラ感が伝わってきていた。(得点した)2人は特に」と選手をたたえ、前線で起点になったFW皆川については「収めるところと守備のところで貢献してくれた。功佑も含め、全体で連動した守備もできるようになってきている。良かったと思います。後ろにベテラン、経験者もいるので。前の方は若い選手がノビノビやれていて、後ろは締めてくれる」とチームの好調ぶりを口にした。

敵将の手倉森誠監督(51)は青森・五戸高の先輩だった。地元から2人の応援団も駆けつけた中で「偉大な先輩で、今日の対戦を楽しみにしていました。勝てたのは、こちらがホームのアドバンテージが出た試合になったのかな。我々が自動昇格を狙えるという順位的なものも、うまく作用したのかなと思います」。謙遜しながら笑顔を見せて会見を締めくくった。