【リヤド8日=木下淳】アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦(9日、サウード国王大学スタジアム)の公式会見が8日、サウジアラビアの首都で行われ、2大会ぶり単独最多3度目の優勝を狙う浦和レッズの大槻毅監督(46)とMF長沢和輝(27)が出席した。

2年前の決勝と同一カードとなる、アルヒラルとの再戦。サウジアラビアのメディアには、国内のJ1リーグ戦では残留争い中で、ACLでは決勝進出している浦和の成績が不思議なようで「両大会のチームの違い」の説明を求められた。すると、大槻監督は「どちらも浦和レッズです。変わりはありません。すべてのプレーに100%の力で、勝利のために戦うだけ」と答え、国内でサンフレッチェ広島(10月29日)鹿島アントラーズ(11月1日)川崎フロンターレ(同5日)と3連戦してからの長距離移動についても「明日の試合を見て、影響があったかどうか判断してほしい」とかわした。

長沢には、決勝のチケットが3分で完売したとの情報がもたらされ「やる気に影響は?」との質問。「ファイナルという舞台で、多くの関心を集めてプレーできることは幸せ。アウェーだけど、やってきたことを発揮したいと思います」と答えた。

また、今大会8得点を挙げているFW興梠にも質問が及び「彼を生かして攻撃的にいくか、まずは守備的に入るか」と聞かれた大槻監督は「アルヒラルと我々の戦い方のかみ合わせだと思います。でも、その中で当然、アウェーゴールを奪って帰りたいと思います」と敵地での得点シーンを思い描いた。

「最近3年間で2度目の決勝。前回と比べて難しくなると感じているか、比較してほしい」には大槻監督が「長沢選手は試合に出ていたけど、自分は前回は監督ではなかった。もちろん試合は見ていましたし、今回の試合も間違いなく難しい戦いになる。選手とともに戦いたい」と述べた。

最後に長沢に「アルヒラルで最も重要な選手は」との問いが飛ぶと「攻撃陣は危険な選手が多い。特に中盤のジョビンコ選手。クリエイティビティーな選手ので警戒したいです」と元イタリア代表FWの名前を挙げた。