北海道コンサドーレ札幌MFチャナティップ(26)が3日、来季の残留を明言した。

札幌・宮の沢で最終節ホーム川崎F戦(7日、札幌ドーム)へ向けた練習に参加後、「来年もまだいます」と話した。17年に来日し、今季から完全移籍したタイのスターは、札幌での4シーズン目を迎えることになる。

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チャナティップが来季も札幌でプレーする。練習後、来季についての話題になると、間髪入れずにきっぱり言い切った。「来年もまだいます」。そして不思議そうな顔で逆質問した。「なんでみんな移籍するって思うの?」。サポーターなど周囲から届く移籍を心配する声を一蹴。三上大勝GM(48)も「今のところ基本的にはいる方向」と話した。

17年夏にタイ・ムアントンから期限付き移籍で加入した。昨季は第2節C大阪戦でのJリーグ初ゴールを皮切りに、30試合8得点でチームの要として活躍。Jリーグベストイレブンに選出された。今年2月から完全移籍で札幌の一員となり、今季も前線の1人としてチームに欠かせない存在となっている。

クラブからは長期的な戦力として期待されているため、残留は既定路線。だが、海外クラブからのオファーがあれば、条件や交渉次第で移籍の可能性もある。今季は欧州やアジアのクラブからのオファーの情報が、インターネットを中心に浮上することもあった。同GMは「メディアで見たことはあるけど、こちらには話は来ていない」と、飛び交ううわさを否定した。

チャナティップは来季のためにも、今季の締めくくりが重要と理解する。最終節の相手、川崎Fにはルヴァン杯決勝でPK戦の末に敗れた。「リベンジしたい。今年最後の試合だし、勝たないと」。3度目の冬、借りを返して、札幌での4シーズン目となる来季に臨む。【保坂果那】