11月30日のJ1リーグ第33節でDAZN(ダゾーン)のライブ配信が一時視聴できない状態になったことについて、DAZN日本社長とマネージングディレクターを兼ねる中村俊氏が4日、謝罪と報告文をリリースした。

「この度は、2019明治安田生命Jリーグ終盤戦の注目試合が多く開催される中、ライブ配信に問題が発生し、多くのお客さまに多大なご迷惑をおかけしましたことを、心より深くお詫び申し上げます。2016年のサービスローンチより、ファンの皆様により良い環境でスポーツをお楽しみいただけるよう、日々プロダクトの開発、改善に努めてまいりました。しかしながら、多くのファンの皆様が試合を楽しみにしている中、今回このような事態を招いてしまいましたことは非常に心苦しく、大変申し訳ない気持ちでございます。今回、視聴の不具合を確認してからは即座に復旧対応に着手し、その後も日夜の作業を通して根本原因を究明してまいりました。根本原因が判明した今、再発防止に最善を尽くしてまいります。今週末に開催されます試合を無事にお届けすることに全力を注ぎ、またDAZNを皆様に快くご利用いただけるよう、サービスの向上に全社を挙げて取り組んでまいりますので、今後ともご支援、ご鞭撻賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。」(原文まま)

その後、状況を説明。発生日時は11月30日の各試合配信開始時~15時16分、対象コンテンツは「2019明治安田生命J1リーグ」の9試合と報告。不具合の内容は「試合開始前よりタイル(サムネイル)上に映像が映らず、試合を観戦できない状況になりました」とした。

対応については「復旧が困難なことが分かった段階で、無料配信の緊急対策を取り、弊社プラットフォーム上、およびソーシャルメディアにてその旨を告知しました。その後すべての当該試合のライブ映像復旧に努めました」とし、時系列で報告した。

13:51 J1の9試合すべてが視聴不可の状況であることを確認

14:05 緊急対応時に使用するDAZNのオウンドメディア(DAZNPlayer)に全試合の映像を公開する準備を完了

14:13 DAZNPlayerにて無料配信を開始 DAZNSNSのヘルプページでお詫びの文章とともに各試合の視聴リンクを公開

14:44「FC東京vs浦和レッズ」DAZN上でのライブ映像復旧を確認

14:52「鹿島アントラーズvsヴィッセル神戸」DAZN上でのライブ映像復旧を確認

14:56「川崎フロンターレvs横浜F・マリノス」DAZN上でのライブ映像復旧を確認

15:00「ベガルタ仙台vs大分トリニータ」DAZN上でのライブ映像復旧を確認

15:02「ガンバ大阪vs松本山雅FC」DAZN上でのライブ映像復旧を確認

15:04「サガン鳥栖vs北海道コンサドーレ札幌」DAZN上でのライブ映像復旧を確認

15:08「セレッソ大阪vs清水エスパルス」DAZN上でのライブ映像復旧を確認

15:16「ジュビロ磐田vs名古屋グランパス」、「湘南ベルマーレvsサンフレッチェ広島」(DAZN上でのライブ映像復旧を確認=この時点で全試合のライブ及び見逃し配信の映像に問題がないことを確認)

原因は「DAZNのアプリケーション上の各試合が表示されるタイル(サムネイル)と、各試合のライブ映像を処理するデータセンターを紐付けるメタデータ(属性情報)に不具合がありました。そのため、スタジアムからの映像はDAZNのデータセンターに正しく届いていたものの、お客さまのデバイスからライブ映像にアクセスすることができませんでした。原因がメタデータにあることが判明した後、順次その修正を行い、ライブ映像配信の復旧に努めました。」

再発防止に関しては「調査を進めた結果、本件の根本原因はメタデータ(属性情報)を生成するソフトウェアの不具合にあると特定しました。今後の対応策としては、ソフトウェアの改修と徹底したテスト、そしてメタデータのさらなる監視体制の強化によって再発防止に努めてまいります。」

最後に、契約者への対応について「2019年11月30日(土)に本不具合で影響がありましたすべてのお客さまを対象に、お詫びの対応をさせていただきます。お手続きの詳細については、後日、下記ページよりご案内いたします。」

DAZNヘルプページ:https://my.dazn.com/help/1912-jp

DAZNTwitterヘルプアカウント:@DAZN_JP_Help

※本件、DAZNfordocomoのお客さまも対象となります。

(以上、発表原文)