清水エスパルスは7日、勝てば自力残留が決まるホームでのサガン鳥栖戦(アイスタ、午後2時)を迎える。クラブの命運が懸かった最終第34節で、FW鄭大世(35)が6試合ぶりにベンチ入りする可能性が高まった。6日はアイスタで非公開練習。最終調整を終えたベテランは「ベストなパフォーマンスをすれば、いい結果は出るはず」と闘志を燃やした。

今季は12試合出場で2得点。10月には右ひじ脱臼のケガを負った。今季中の復帰も危ぶまれる中で懸命にリハビリし、「コンディションは戻っている」と強調する。ベンチスタートが濃厚だが、ピッチに入るだけで雰囲気を変えられる数少ない選手の1人。自身の役割は理解している。

「これまでいろんな経験をしてきている。出たら士気を上げるプレーをしたい」。清水に加入した15年には、翌16年のJ2降格が決定。同年はJ2で得点王に輝き、1年でのJ1復帰の立役者となった。

17年には主将も任されたエースだが、昨季からはFWドウグラス(31)の活躍の裏で出場機会は激減。それでも、チームメートやサポーターからの信頼感は絶大だ。「僕が入る時は点がほしい時だと思う。活気づくゴールが取れればいい」。リーグ最終戦で、くすぶっていた思いを全てぶつける。【神谷亮磨】