川崎フロンターレが湘南ベルマーレDF山根視来(26)の獲得に動いていることが21日、分かった。既に正式オファーを出しており、クラブ間の交渉がまとまれば移籍の運びとなる。

山根は湘南では3バックの右が主戦場だった。1対1の強さのほか、正確なフィードとクロス、ドリブル突破の攻撃性も併せもち、今季は31試合に出場し2得点を挙げた。ミドルシュートも得意としている。

湘南では4バックの右サイドバック、センターバックでもプレー経験があり、最終節の松本山雅戦では3バックの左を務めるなど、最終ラインはどこでもこなす万能型だ。

川崎Fは今季、右サイドバックが固定されることはなかった。補強ポイントである右サイドバックはもちろん、センターバックもこなす山根が加入すれば、最終ラインの選手層に厚みが加わることになる。

山根は横浜市出身で、少年時代は川崎Fのホームタウンに近いあざみ野FCに所属し、桐蔭横浜大でプレー。大学では攻撃的ポジションで起用され、得意のドリブルが磨かれていった。16年に湘南に加入し、2年目から頭角を現し、定位置を獲得していた。移籍が実現すれば、なじみの深い地で飛躍へのスタートを切ることになる。