全国高校サッカー選手権で23大会ぶりにベスト4に進出した静岡学園は10日、埼玉スタジアムに隣接する第3グラウンドで約1時間30分、11日の準決勝・矢板中央(栃木)戦(埼スタ、午後2時20分開始)に向けた最終調整に励んだ。

最後にセットプレーを入念に確認して前日練習を終えると、チームはスタジアム内のロッカールームを見学。決戦に向けて気持ちを高めた。川口修監督(46)は「あと2つ勝ちたいのが本心。(選手たちは)体は動くと思う。いかに気持ちをコントロールできるか」。大観衆の前でも普段通りのプレーをする必要性を説いた。

開幕直前の左ひざ負傷の影響で、今大会は途中出場1試合にとどまるFW加納大(はる、2年)も精力的な動きを披露。クロスを合わせるシュート練習では、何度もネットを揺らした。「もう完治した。コンディションも良い」。加納の代わりに1トップで出場するFW岩本悠輝(3年)が、今大会5得点。得点ランク首位タイに立つ活躍を見せている。加納も「準備を怠らず、出番が来たら結果を残したい」と、チャンスをものにするつもりだ。24大会ぶり2度目の優勝に向け、まずは決勝進出を決める。【古地真隆】