サッカーなでしこリーグ1部の浦和レッズレディースが26日、今季の新体制発表会を行い、ドイツ1部フライブルクから約1年半ぶりに復帰したMF猶本光(25)ら新加入選手5人が抱負を語った。

赤いレッズのユニホームに再び袖を通した猶本は「2度目の新加入記者会見となりました、猶本光です。またレッズレディースの一員として戦えることをうれしく思いますし、楽しみにしています。よろしくお願いします」とあいさつした。自身が移籍後の19年シーズンから就任した森栄次監督のサッカーについては「前から奪いにいき、しっかりボールを握るサッカーだと聞いている。チームにしっかりフィットして、攻撃面、守備面両方で自分の良さを出していければ」と意気込んだ。

各年代別代表やA代表も経験しており、宮崎義正フットボール本部部長からの選手紹介では「即戦力として考えている」と評された猶本。158センチの自身よりも大きな選手たちの中でしのぎを削ってきたドイツでの成長については「アジア人選手としてポジション争いも大変でしたが、その中で球際での強さだったり、ゴールへ向かう迫力だったり、多くのことを学びました」と振り返った。

移籍にあたっては、14年以来リーグ優勝から遠ざかる浦和への貢献、そして個人として目指す代表定着と東京オリンピック(五輪)出場などを考えて決断した。海外移籍まで約7シーズンにわたって所属した浦和への愛着も語り「日本でプレーするならレッズレディースが自分の中に一番最初にありました。自分のホームタウンでもありますし、日本だとレッズに戻ってくるという風に考えていました」と話した。

浦和には猶本のほか、浦和下部組織出身でジェフ千葉レディースでは主将も務めていたDF上野紗稀(25)、2部のオルカ鴨川へ期限付き移籍していたFW小嶋星良(19)、そしてユースからDF高橋美紀(18)とMF一法師央佳(18)が加入した。就任2年目を迎える森監督は今季の補強について「やはりディフェンスのところでもう少し高い精度を入れたいというのはあった。レベルの高い選手が入ってきてくれました」と話し、「昨年いた選手もあまり移動がなく、今年は優勝できるような手応えがあります」と7年ぶりのリーグタイトル獲得へ自信をにじませた。