J1清水エスパルスの攻撃の核を担う2人が、早くも結果を残した。鹿児島キャンプ5日目の30日、今季初実戦となるJ3鹿児島との練習試合(45分×3本)を行った。合計スコアは4-2。FWドゥトラ(31)とFW鄭大世(35)が、それぞれ1得点ずつを挙げた。

0-1の1本目44分。トップ下のドゥトラが自身で獲得したPKを左隅へ決めた。今季チーム初得点。昨季14得点のFWドウグラス(32)が神戸へ移籍しただけに、ドゥトラへの期待はさらに高まっている。「必ず強いチームになれる。清水のために期待に応えたい」と頼もしい。

3トップの中央で先発したFW鄭大世(35)も続いた。2本目14分、左クロスを左足で合わせた。長い距離を走り込んでの得点に「体が軽くてキレもある」。格下ながら、2本目以降は相手を圧倒した。在籍6年目のベテランは「自分たちの形を見つけられた。最もしっくり来ているキャンプ」と手応えを示した。

31日は2部練習を予定。来月3日には、キャンプ最後の実戦となるJ2松本との練習試合を控えている。鄭は「(2本目以降のような形を)1試合通じて続けられるか」と意気込んだ。【古地真隆】

○…清水MF滝裕太(20)が、1得点1アシストの活躍を見せた。3トップの左で先発出場。2本目37分、右クロスを右足で合わせてチーム3点目を奪った。「サイドを崩したときに、しっかり詰めることができた」とうなずいた。昨年はケガの影響でU-20(20歳以下)W杯(ポーランド)の参加を辞退。今季の活躍で悔しさを晴らす。「年間通して貢献する。ゴールに向かうプレーをさらに増やしたい」と力を込めた。

清水のピーター・クラモフスキー監督 良いスタートが切れた。プレスのやり方を調整して流れを変えることができた。2本目以降は練習通りの形で(攻撃の)デザインができた。