FC東京が11日、アジア・チャンピオンズリーグ（ACL）1次リーグ初戦で蔚山（韓国）と敵地で1－1と引き分けた。FWディエゴ・オリヴェイラ（29）が新加入FWレアンドロ（26）との連係で先制点。オウンゴールで勝ち点3こそ逃したものの、今季のテーマである攻撃力アップを感じさせる攻勢で勝ち点1をつかんだ。次戦は18日にホームでパース（オーストラリア）と対戦する。

新生東京が、敵地で可能性を感じさせる勝ち点1を手にした。後半19分に先制点。左よりでボールを持ったレアンドロがゴール前へ絶妙なスルーパス。反応したディエゴ・オリヴェイラが左足でGKの股を抜いた。ひざまずいて天を仰ぐゴールパフォーマンスにレアンドロも加わり、喜びを分かち合った。長谷川監督は「前半は硬さもあったが、後半は修正できた」。徐々に呼吸を合わせた。

オフに右肩を手術したため欠場した日本代表FW永井の不在を感じさせなかった。最前線にはFWアダイウトンを合わせた外国人トリオ。強力な個に絡み合うように、日本代表DF室屋らが後方から攻撃参加した。シュート数は13対9、ボール支配率も上回った。後半37分にアダイウトンのクリアがオウンゴールになる不運も、攻勢を貫いた。

今年のテーマは得点力。堅守速攻を掲げた昨季はクラブ史上最高のリーグ2位ながら、総得点46は7位。3年目の指揮となる長谷川監督は「10点上積みしたい」とし、前線に外国人選手を補強した。さらに昨季までの4－4－2から3トップに変更。「今のメンバーに合うと思った」とキャンプからより攻撃的な布陣に取り組んできた。6日にはJ2東京ヴェルディとの練習試合で外国人トリオが4得点など、7－1で勝利。自信はあった。

4年ぶり3回目の挑戦となったアジアの舞台。クラブ過去最高成績は12年と16年の16強だ。「敵地で勝ち点1を取れたので、スタートとして悪くない」と指揮官。18日のホーム、パース戦で勝ち点3を取る。