Jリーグも再開に向けて1歩前進した。22日、ウェブ上で臨時の実行委員会を開催。直前に行われたプロ野球との新型コロナウイルス対策連絡会議では、開催に向けた新たな提言を受けた。村井満チェアマン(60)は「今日の専門家の答申を受けて29日をめどに、できれば再開の方向で再開日を議論しようと申し合わせた」と7月再開を実現させるべく、協議を深める。

専門家チームからは当面の無観客試合の実施、事前検査の実施、観客の接触追跡をする「トレーシング」を推奨され、村井チェアマンは全て検討する意向を示した。事前検査については、これまでは導入を目指しつつ「国民優先」の考えからそこまで積極的ではなかった。だが選手を守るためにも検査態勢を整えることを勧められ「リーグとして実践できるかをスタディーしたい」と、全選手実施の可能性を模索していく考えだ。Jリーグは全国規模なだけに、移動時の適正距離の保ち方などの詳細を詰めていくことを確認した。

臨時の実行委員会では、再開までに要する全体練習の期間を「4~5週間」とし、対戦カードも移動距離を考慮して再開当初は近隣同士の対戦にすることも共有した。25日の政府見解を受け、29日の臨時の実行委員会で再開日程を決める運びだ。