J2ギラヴァンツ北九州は29日、リーグ戦の再開決定を受け、就任2年目の小林伸二監督(59)がテレビ会議アプリ「Zoom」を通じて取材に応じた。

新型コロナウイルスの第2波が懸念される北九州市では、学校の全面再開は見送りとなり、屋内の公共施設も閉鎖されるなど、厳戒態勢へ逆戻り。クラブとしても、トレーニング内容変更を余儀なくされたことを明かした。

この日から、練習を再開した5月19日当初の4、5人での「少人数トレ」に逆戻りした。チームは、同25日から1グループ12、13人の2班制に移行。対人プレーも行えるほど、調整プランを順調に進めていた。

だが、感染者の急増で「ソーシャル・ディスタンス」を意識しての“後退”。それでも就任2年目の小林監督は「北九州はこういう形ですが、いい準備をしてコロナを乗り越えるゲームをしたい」と前を向いた。

昨季、就任1年目でJ3優勝に導き、過去に大分トリニータや清水エスパルスなど4クラブをJ1昇格に導いた“昇格請負人”は、6月27日のJ2再開にあたり「早いなというのが正直な話」と話しつつ、「(再開まで)まだ4週ある。それに合わせて準備したい」と意気込んだ。

2月23日のJ2開幕戦は、アビスパ福岡に0-1で敗れた。そこから、不発に終わった自慢のサイド攻撃などを修正し次戦に臨むはずだった。だが新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2月下旬から公式戦が中断。チームは4月4日を最後に練習を休止したが、5月19日から少人数による複数グループ分けで再開していた。