13日に埼玉スタジアムでJ2町田ゼルビアとの練習試合を控える浦和レッズMF長沢和輝(28)が、無観客試合のイメージ作りを意識する姿勢をみせた。

12日にオンラインで取材対応。約3週間後となる7月4日のJ1再開時は無観客試合となるため、ファン、サポーターがスタンドにいない今回の町田戦は絶好の予行演習となる。先月27日からの練習再開後、初の対外試合でもあり「実際の公式戦をイメージしてスタジアムの入りからやっていければいい。勝敗にこだわってやっていきたい」とポイントを挙げた。

この練習試合はクラブ公式YouTubeを通じてライブ配信される。長沢は「実際に多くのサポーターが映像を通じて支えてくれていることを意識してやりたい」と前置きした上で、動画を通じた無観客試合の楽しみ方も提案。「声は重要な要素かなと。大声援の中だと、15メートル離れたチームメートと何を言っているか聞き取れないことがよくある。今回は良く通るだろうし、マイクもあるので実際のゲームでどうコミュニケーションがなされているかは注目していい。これからプロを目指す若い選手たちには参考になるのでは」と着眼点を伝えた。

またクラブ初の試みとしてライブ配信の試合でギフティング(投げ銭)のシステムを導入する。権利的な関係はあるものの、クラブ側は今後の試合での活用も視野に入れたテストとしている。選手のプレー1つ1つにも高いレベルが期待されるが、長沢は「ボクはポジティブにとられている。選手は変わらず、1つ1つ目の前のプレーを精いっぱいやることだと思う」と楽しみにしている様子だった。【藤中栄二】