鹿島アントラーズは、1週間後にJ2再開を控える町田ゼルビアと対戦し、1-0で勝利した。

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担当記者奮闘記!? ウィズコロナ時代のサッカー取材は、キックオフ前からくたびれた! カシマスタジアムで行われた鹿島と町田の練習試合を取材した。鹿島の報道対応は、Jリーグの「新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」に従い、以前とは大きく変わっていた。巣ごもり生活明けの体に最も響いたのは、エレベーターが使用禁止になったことだった。スタジアム最上階(5階相当)の記者席まで、息を切らして116段の階段をのぼった。

報道受付の手前には、Jリーグが各クラブに配布したサーモメーターが設置されていた。数秒で体温を測定できるスグレもので、サポーターら観客を迎える試合でも、大きな混雑なく入場を進められそうだった。

報道控室も使用禁止になった。受付後はすぐ階段で、直接記者席へ。広報担当者は「夏場の報道陣の熱中症対策を考えないと」とメモしていた。本当にありがたい。選手に直接取材ができるミックスゾーンの設置もない。試合後は記者席に残ってオンラインで取材となったが、対応は監督と選手2人のみ。1人あたりの対応時間は5分と、勝手が違い、取材は難しかった。

広報担当者は「大きな問題もなく、本番のイメージができた。あとは精度を高めたい」と話した。記者からのフィードバックなど、収穫もあったようだった。クラブも記者も、新時代の取材様式の中で、より良い情報発信の方法を考えていくべきだと思った。それが、リモートマッチ(無観客試合)では、何よりサポーターのためになると信じて、取材にあたりたい。

【鹿島担当 杉山理紗】