カターレ富山は前半に3点を失いながらも後半に一挙4点を奪う猛攻をみせ、敵地で大逆転勝利をおさめた。

後半ロスタイムにスコアをひっくり返す打ち合いを制した安達亮監督は「勝てたことは良かったが、それだけしかない。3点取られて開き直り、逆にやることがはっきりした」と淡々と振り返った。4得点中、3点を途中出場選手が挙げたことには「交代選手が期待通りの活躍をしてくれたことは良かった」と評価した。

試合はホームのYSCC横浜に前半29分までに3点を奪われる苦しい展開となったが、ハーフタイムに2選手を交代するなどして気合を入れ直すと流れが一変。同2分にCKから1点を返すと、そこからじりじりと攻め立て、3-3で迎えた終了間際のロスタイムにシュートのこぼれ球をMF花井聖が決めて逆転した。

後半30分から出場し、同44分に同点となる3点目を決めたFW武颯は「相手の足が止まって動揺する感じがあった。しっかりハーフタイムに修正して冷静にゴールを奪いにいけてよかった」と勝利を喜んだ。

決勝点を挙げた花井も「試合中に修正して、前からはめていくことでチームで統一してやれた。最後は足もつっていたので、(得点シーンで)ボールがきた時は怖かったですけど、ふかさないようにだけ考えて打って入ったのでよかったです」と笑顔をみせた。【松尾幸之介】