J3に参戦するガンバ大阪U-23のMF芝本蓮(21)とFW川崎修平(19)が20日、大阪・吹田市内で練習後、オンラインで取材に応じた。

22日にはJ3第11節ブラウブリッツ秋田戦(ソユスタ)が控えており、G大阪ユース出身の2人にとっては、J1リーグ戦でデビューするためのアピールの舞台になる。

昇格3年目の芝本は主に攻撃的MFの位置で、得点に直結するパスや動きが求められる。「(攻撃的な選手でトップチームで)残っている人は、数字を残している。1試合1試合結果を求めてやっていく」。J3では今季5試合無得点。昨年は32試合3得点とフル稼働して着実に成長している。

昇格1年目の川崎は同じく今季10試合4得点で、現在2試合連続ゴール中で絶好調だ。「(J1の出場機会は)いつも狙っているので、結果を出し続けてチャンスをつかみたい。守備の強度とか球際の強さも上げていきたい」。ユース所属だった昨年もJ3では25試合2得点だった。

2人は、12日のルヴァン杯1次リーグ最終戦の湘南ベルマーレ戦(BMWス)に出場。芝本は昨年に続いての同杯出場で、川崎はJ1の公式戦自体が初めての経験だった。J1リーグ戦への布石になった。

J3の次節で対戦する秋田は、J3でここまで9勝1分けの無敗で、首位独走の気配を見せている。10試合で失点2という驚異的な守備力を誇る。2勝2分け6敗で16位のG大阪U-23は、あくまで個々の育成が主目的のチームだ。

だが、無敗の首位秋田との対戦を前に、チーム全体が燃えているという。「失点が少ないチームだけど、大量得点を狙ってみたい。相手が1位で、やりがいがある」と芝本は燃える。U-23チームを率いる森下仁志監督(47)からもゴールラッシュを目指そうと、ハッパをかけられたという。

公式戦3戦連発中の17歳FW唐山翔自が、話題を独占しているG大阪の若手軍団だが、秋田との大一番で新たな戦力が輝きを放ちそうだ。【横田和幸】