ヴィッセル神戸のトルステン・フィンク監督(52)が8日、神戸市内での練習後にオンライン取材に対応した。神戸は現在、3試合連続引き分け中で、4勝7分け4敗で10位に停滞している。

9日の川崎フロンターレ戦(等々力)へ向けた発言の中で、指揮官は「チームを率いるリーダーが欠けていて、中心となるセンターラインの大崎、イニエスタ、ドウグラスが今、いない中で、他の選手がパフォーマンスを上げないといけない」と話し、DF大崎玲央(29)MFアンドレス・イニエスタ(36)FWドウグラス(32)の3選手の連続欠場を示唆した。

右足首を痛めていたイニエスタは、2日のルヴァン杯準々決勝川崎F戦で、公式戦4試合ぶりとなる復帰(後半途中出場)を果たしたが、前節5日湘南ベルマーレ戦では、J1リーグ戦を4試合連続で欠場。再びけがを悪化させたか、体調面で不安があるとみられる。ベンチ入りの可能性は残されているとはいえ、欠場すればJ1では5試合連続となる。

ただ、フィンク監督は「何選手かは出場できないが、川崎Fは我々を甘く見てはいけない。ゼロからのスタートで、まったく違う試合をしたい。明日は過去のことを忘れて、違う試合にしたい。我々は準備ができている」と宣戦布告した。

川崎Fとは8月26日のJ1リーグ戦をホームで2-2と引き分けた。9月2日のルヴァン杯ではホームで0-6と惨敗を喫し、今回は3週連続水曜日対決の最後の試合で敵地に乗り込む。

「川崎Fとは前回みたいに(惨敗に)ならないように準備は進めているし、一番大事なのは全員がアグレッシブさや、球を奪う姿勢を見せないと勝てないということ」とフィンク監督。

同じく取材対応したブラジル人、DFダンクレー(28)も「前回の川崎F戦は試合の入りから気持ちや、戦術に対する自信や気迫、集中力において相手が上回っていた。僕らに足りなかったものだし、今回は準備しているものを出す。前回とまったく違うところを出すようにしたい」とリベンジを誓った。【横田和幸】