清水エスパルスのFWカルリーニョス・ジュニオ(26=ブラジル)が、今季初の3試合連続ゴールを狙う。11日は静岡市内で練習。12日のホーム鹿島戦(アイスタ、午後6時)に向け、カルリーニョスを含めた前節9日の広島戦(1●4)の先発組は、別メニューで調整して疲労回復に努めた。

主に3トップの中央でプレー。現在2戦連発と好調で、今季チーム最多の5得点を挙げている。「ゴールの感覚をつかめている。次も決めたい」と力を込めた。この日の練習中には、通訳を介してDF奥井諒(30)と話し合う場面もあった。「どうすれば相手の最終ラインを崩せるか話していた」と明かし、得点への強い意識をのぞかせた。ピーター・クラモフスキー監督(41)も「非常によくやってくれている」と信頼を寄せる。

現在チームは今季ワーストタイの5連敗中。17位に低迷する現状に、カルリーニョスは「(5連敗は)過去のキャリアでも経験がある。顔を下げずに、今こそ団結すべき」と強調。鹿島戦については「数少ないチャンスを生かしたい」と話した。クラブ史上ワースト2位のリーグ戦6連敗を阻止すべく、ブラジル人助っ人が危機を救う。【古地真隆】

○…クラブ史上最多6人のブラジル人選手が在籍する清水は、12日の鹿島戦でイベント「ブラジルデー」を開催する。当日の来場者全員に、これまでクラブに在籍した全47人の同国選手の顔がプリントされたTシャツをプレゼント。同国をイメージした限定グッズなども販売される。カルリーニョスは「モチベーションが上がるし、クラブからの愛も感じる」と歓迎した。