静岡SSUアスレジーナがNGUラブリッジ名古屋に1-2で敗れ、今季ホーム初勝利を逃した。新型コロナウイルス感染症の影響で、この日が本拠地で迎えた初の有観客試合。駆けつけたファンやサポーターに勝利を届けられず、選手たちはスタンドに向かって深々と頭を下げた。

0-0の前半36分、CKからネットを揺らされた。開幕から4試合連続で先制を許す展開。“悪い癖”を露呈すると、後半17分にもクロスの対応に遅れて追加点を奪われた。反撃も、同32分に途中出場のMF高島絢音(19)が決めた1点のみ。待望のリーグ初得点が空砲に終わった高島は「決めきる力があれば勝てた試合だった」と、悔やんだ。シュート数では相手の10本に対して8本。決定力の差が響いた。

今季初の連敗で3敗目(1勝)を喫し、順位は最下位に落ちた。次節は10月11日に首位のJFAアカデミー福島と対戦する。本田美登里監督(55)は「残りの試合を勝てるように、チャンスの数を倍にする」。DF左山桃子主将(28)も「下ばかり向いていられない。微妙にズレがある動きだしやパスのタイミングを修正していきたい」と、顔を上げた。約1カ月の中断期間で反撃の準備を整える。【前田和哉】