清水エスパルスが今季ワーストの6連敗を喫した。ホーム鹿島戦で前半に2失点。後半34分にタイ人FWティーラシン(32)のゴールで反撃に転じたが、同点に追いつけなかった。

失点癖は変わらず、開幕5連敗に続く泥沼。J1通算400勝への足踏みは、7試合に伸びた。

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清水の連敗は、またしても止まらなかった。前節から先発6人を入れ替えて臨んだ一戦。序盤のチャンスを逃すと、主導権を明け渡した。前半29分、最終ラインでボールを奪われて先制点を献上。3分後には、自陣深くでのスローインを奪われて追加点を許した。ピーター・クラモフスキー監督は「集中力を切らしてしまった」と振り返った。

2点ビハインドを背負い、後半は攻勢を仕掛けた。同34分、ティーラシンがエリア内で右足を振り抜き、開幕戦以来となるゴールで1点差に迫った。「良いパスが来た。途中出場から決められてよかった」と話した。だが、反撃もここまで。同点弾は生まれなかった。結果的に、前半の連続失点が最後まで重く響いた。指揮官は「良いパフォーマンスを出せていた」と繰り返すばかり。内容で結果は変わらない。簡単に失点を重ねる課題をまたしても露呈した。

今季16試合で21得点37失点。1試合平均2失点以上を喫しており、守備の崩壊が続いている。96年のクラブ最多7連敗にリーチがかかった。次節は16日、アウェー横浜戦。もう負けは許されない。【古地真隆】