ガンバ大阪の宮本恒靖監督(43)が18日、U-19日本代表候補でプロ高校生のFW唐山翔自(とうやま・しょうじ、17)のJ1リーグ戦デビューが、10月になる可能性に言及した。

G大阪U-23チームで参加するJ3では、今季ここまで14試合7得点。昨年はU-17W杯にも出場した将来のエース候補について、宮本監督は「最近、いいパフォーマンスをしっかり練習でも見せてくれている。個人的な課題も改善しているし、(現状のチームには)FWが多いので競争にはなるが、押しのけてメンバーに入り、スタート(先発)からいくのか、もっともっとチャレンジしてもらいたい。成長ぶりは確かで間違いない。10月の日程を見ながら考えていきたい」と明言した。

G大阪ユース出身の唐山は現在、高校3年だが今季から飛び級でプロ契約を結んだ。本来は10月15日開幕のU-19アジア選手権(ウズベキスタン)でG大阪を離れる予定だったが、大会が来年に延期となった。J3の日程に専念させるにはもったいない存在で、以前から宮本監督が育成方法について思案してきた。

出場機会こそなかったが、J1リーグ戦では既に7月22日のサンフレッチェ広島戦で初のベンチ入りを果たし、前節9月13日の湘南ベルマーレ戦もベンチ入りする可能性があった。

8月12日のルヴァン杯湘南戦ではJ1の公式戦に初出場し、衝撃の2発デビューも飾っている。いずれにしても、9月21日に18歳の誕生日を迎える唐山のお披露目は近づいている。

この日、チームは19日の北海道コンサドーレ札幌戦(札幌厚別)へ向けて大阪・吹田市内で調整し、空路で移動。

最近6試合で1勝1分け4敗と不振が続くだけに、指揮官は「チャンスの数、シュートの数を増やすことで(得点の)可能性を広げたい。札幌は高さ、速さなど武器を持った選手がいる。サイドだけではなく、前線にもいい選手がいるので守備も大事になる」と、3試合ぶりの勝利へ気合を入れていた。【横田和幸】