ヴィッセル神戸のドイツ人、トルステン・フィンク監督(52)の電撃退任発表から一夜明けた23日、所属選手から悲しむ声が続出した。

同監督は前日22日の練習前に、選手に突然の別れを告げていた。ドイツに残した家族の問題が退任の理由だが、神戸は最近7試合で勝ちがなく、本拠地でも7戦未勝利の状態が続いており、極度の成績不振に陥っていた。

元日本代表FW田中順也(33)は、自身のツイッターに「大好きだったボス。けがしてしまって本当に申しわけないです。天皇杯を一緒に取れて本当に良かったです! またどこかで必ずお会いしましょう! 本当にありがとうございました!」とコメントを掲載。田中は8月に左内転筋肉離れで戦列を離脱し、監督の力になれなかったことを悔やんだ。

主将のMFアンドレス・イニエスタ(36)も「タイトルを獲得できて、一緒に過ごせた時間を感謝します。幸運を願っています、監督!」とつづった。MFセルジ・サンペール(25)も同様のコメントを寄せた。

23日はサガン鳥栖戦(ノエスタ)を控えており、選手の気持ちのこもったプレーが見られそうだ。試合はアシスタントコーチのマルコス・ビベス氏(45=スペイン)が暫定指揮を執る。