三浦新監督の初采配で、元スペイン代表MFイニエスタが、世界レベルのスルーパスなどから計3点を演出した。まずは前半19分、DF酒井とのパス交換から左サイドを崩し、最後はFW古橋の先制弾をお膳立て。

さらに前半45分。ハーフエライン手前の自陣から、前線のFW古橋へ、針に糸を通すような絶妙スルーパスを送り、最後はこぼれ球をMF郷家が決めた。

圧巻は後半17分だ。相手シュートを、DF大崎が頭でクリア。自陣ペナルティーエリアでそのボールを拾ったイニエスタは、瞬時に左足で前線の古橋へスルーパスを出した。その1本のパスで、古橋は完全にフリーに。独走態勢となり、約40メートルをドリブルで駆け抜け、最後はGKとの1対1を決めた。

イニエスタの世界レベルの技で3点をリードした神戸は、終了間際にも途中出場のMF小田がドリブルで独走し、無人のゴールに4点目を押し込んだ。

神戸の夜は、まさしく“イニエスタショー”だった。