コンサドーレ札幌は湘南ベルマーレを2-1の逆転で下し、5試合ぶり勝ち点3を手にした。本拠地では7月26日横浜F・マリノス戦(3○1)以来の10試合ぶり白星で、J1ホーム通算50勝を達成した。先制を許したが、ルーキーMF金子拓郎(23)が同点、勝ち越し弾とプロ初の1試合2得点で勝利に導いた。この日、川崎Fが勝ったため今季の優勝の可能性はなくなった。

J1史上最長身2メートルの来季ルーキーが出場3試合目で初めて勝利した。来季加入が内定している特別指定選手の法大GK中野小次郎(21)が相手攻撃を1失点で食い止めた。「みんなで喜びを分かち合えたのは、これからの財産になる」とクラブJ1ホーム通算50勝の余韻に浸った。

自分の言葉で自らプレッシャーをかけた。2日前の8日、湘南戦に向けた取材で「勝ちます」ときっぱり言い切った。出場2試合で7失点の内容を反省。前半2分にヘディングシュートに飛びつきセーブするなど、立ち上がりから気合を入れ、前半36分の先制ミドルシュートのみの最少失点にとどめて逆転につなげた。

初めて立った札幌厚別は、サポーターとの距離が札幌ドームより近く感じる。「小次郎」の文字が入った旗を持って応援するサポーターもいた。「温かいサポーターの中で勝ちをつかめたのはうれしい」と、手拍子などの応援に感謝した。