古巣相手には勘弁してくれ…。大分トリニータの片野坂知宏監督(49)が、昨夏まで在籍したヴィッセル神戸FW藤本憲明(31)の先制点に脱帽した。

前半6分、藤本はFW小川の浮き球パスに反応。頭で放ったふわりとした弾道のシュートが、ゴールに吸い込まれた。16年から大分を率いる片野坂監督は「ああやって素晴らしいゴールはやられて悔しかったけれど、藤本らしい、いい得点だった。我々の時には出てほしくない」と苦笑いだった。

前節柏戦から先発全員を入れ替えた神戸は、大分に在籍した経験のあるGK吉丸絢梓(24)も先発。敵将に「落ち着いてやっていましたし、ビッグセーブもあって、非常に波に乗らせてしまった。陰ながら応援はしたい」と評された吉丸は「シュートストップは『良かったかな』と思いますが『もっと後ろからつなげられた』という、反省点はあります」と自己評価した。