鹿島アントラーズのFW上田綺世(22)が、首位撃破に強い決意を示した。14日、首位を独走する川崎フロンターレとホームで対戦する。川崎Fは前節、コンサドーレ札幌に敗れ連勝が12でストップし、大きく報道された。上田は「今季は川崎に勝つだけでそれだけの話題になる。僕としても、川崎戦で活躍するのは世間的にもチーム的にも大きな影響を与えると思っているので、僕はチャンスかなと思っています」と熱い思いを口にした。

鹿島は前節、横浜F・マリノスに0-2からの劣勢をはねのけ逆転勝ち。上田は先発し、逆転の口火を切る得点を挙げた。MF土居のロングフィードに、芸術的なトラップから強烈な右足シュートを放ち、ストライカーの本領を発揮。上田は「ハイラインで僕の特長を生かしやすい相手で、それが生きたゴール。聖真くん(土居)のボールがすべて」と土居に感謝した。

今季は先発4試合で4得点。途中出場が多いが「先発でそれなりには結果を出している。それでも、使われないのは理由があると思います」と自身に目を向け「スタメンで出る方が点を取れる自信がある。チャンスをつかんでいきたい」と前を向く。アジア・チャンピオンズリーグの出場圏内に食い込むためにも一戦必勝は必須。上田は「相手がどこだろうと、毎試合、勝っていくことが大事」と見据えた。