J1は11月14、15日に第27節が行われる。各カードのoptaファクトは以下の通り。

※ファクト内の数字はJ1での成績

北海道コンサドーレ札幌 – サガン鳥栖

・札幌対鳥栖の通算9試合では、札幌が6勝3敗と勝ち越している。初対戦から最初の全3試合では鳥栖が勝利したが、それ以降は札幌が現在6連勝中(直近2試合連続無失点含む)。

・札幌はすべてアウェイ戦だった、リーグ戦直近3試合では首位川崎戦での勝利以外2敗。しかし、ホーム戦では現在、今季チーム最長となる3連勝を含む4試合連続無敗で、同直近2試合は無失点に抑えている。

・鳥栖は直近の試合(仙台戦:3-0)で10試合ぶりの勝利を記録したが(5分4敗)、現在2018年12月以来となる5試合連続無敗(4分)で、この間3試合で無失点に抑えている。

・鳥栖はアウェイ戦でも現在、2018年12月以来の3試合連続無敗(1勝2分)で、同直近2試合は無失点に抑えている。これ以前の敵地での試合で無失点に抑えたのは今季開幕戦だけだった(川崎戦:0-0)。

・札幌は現在ホームで先取点を決めた試合では2連勝中。これ以前の今季同3試合では白星がなかった(2分1敗)。

・鳥栖は直近5試合の被シュート数(29:1試合平均5.8)及び、被枠内シュート数(8:1試合平均1.6)がリーグ最少。この間二桁の被シュート数を記録したのは1試合だけで、3試合は被シュート数5本以下に抑えている。

・ジェイは磐田所属時代も含め、鳥栖戦通算全5試合で得点に直接関与している(4ゴール+2アシスト)。同選手が3試合以上対戦した相手の中では、清水戦と並びもっとも高い勝率を記録していて、未だに無敗(80%:4勝1分)。

・本田風智は直近試合の仙台戦で2得点+1アシストの活躍。2015年以降のJ1での1試合で、ゴールとアシストをともに決めた選手としては3番目の若さで(19歳182日)、10代で1試合2ゴール+1アシストを記録した唯一の選手。


清水エスパルス – セレッソ大阪

・清水対C大阪の通算41試合では、清水が15勝7分19敗と負け越している。今対戦では現在2連敗中で、直近4試合でも3敗(1勝)。しかし、ホームでの今カードでは現在10試合連続無敗(6勝4分)。

・清水は直近の試合(神戸戦:3-1)で8試合ぶりの勝利を記録し(2分5敗)、現在は今季2度目となる2試合以上連続無敗(現在は3試合:1勝2分、前回は8月の4試合連続:2勝2分)。

・C大阪は現在2試合連続未勝利(1分1敗)。直近試合のG大阪戦(1-1)では、17試合ぶりの引き分けを記録した(10勝6分)。これ以前の4試合では3分(1勝)。

・C大阪はアウェイ戦では現在、2017年9月以来となる2連敗中。敵地直近4試合で喫している3敗(1勝)は、これ以前の同地16試合で記録した敗戦数と同じ(12勝1分)。

・清水は今季、ヘディングシュートによる得点数がリーグ最多の14点。直近6得点のうち、4点は同パターンでのゴール。ホーム戦で記録している得点の4割以上がヘディングシュートから決めたもの(41.7%:10/24)。

・C大阪は今季開幕17試合消化時点では、リーグ最少の失点数(14、1試合平均0.8失点)及び、無失点に抑えた試合はリーグ最多の8回を記録していた。しかし、これ以降9試合の期間ではリーグ最少のクリーンシート1回。同9試合の1試合平均失点数は1.7と倍増以上(15失点)。

・西澤健太の今季アシスト数はリーグ最多(10)。このうち9アシストはホーム戦で記録している。更に80%はヘディングシュートからの得点をアシストしたもの(8/10)。

・豊川雄太はC大阪の直近全4得点を決めている。3試合連続得点もJ1では自身初で、この間の決定率は50%(4/8)。今季これ以前は6本のシュートで無得点だった。


サンフレッチェ広島 – 横浜FC

・広島対横浜FCの通算3試合では、広島が2勝1敗と勝ち越している。同カードでは現在2連勝中だが、白星を記録したのはともに敵地での試合。

・広島は現在、今季チーム最長の4試合連続無敗(2勝2分)。ホーム戦でも現在、今季2度目及びクラブ最長タイの4試合連続無敗(3勝1分)。

・横浜FCは直近試合の神戸戦(2-1)で、リーグ戦では4試合ぶりの勝利(3敗)。同クラブが関西のクラブ相手に白星を挙げたのは初めてだった。

・横浜FCはアウェイ戦では現在4試合連続未勝利(1分3敗)。敵地直近9試合でも1勝しかしていない(1分7敗)。同地では現在3試合連続無得点に終わっているが、これ以前は3試合連続各2ゴールを決めていた。

・広島は今季前半の時間帯に失点した9試合では、仙台と並びリーグワーストの未勝利(3分6敗)。しかし、同時間帯に得点を決めた14試合では1敗しかしていない(10勝3分)。

・横浜FCは直近の神戸戦で、J1の試合ではクラブ史上初となる後半アディショナルタイムに得点を記録。今季同時間帯での失点数はリーグワーストの7。

・レアンドロ・ペレイラは現在、J1の同一シーズンでは自身初の4試合連続得点中。この間に広島が記録している全得点の半分を決めている(4/8)。

・横浜FCの途中出場選手が今季記録した得点数は3で、瀬沼優司はこの全てに直接関与している。自身が途中出場から決めた1ゴールと、同出場選手への2アシスト。


ガンバ大阪 – ベガルタ仙台

・G大阪対仙台の通算23試合では、G大阪が12勝6分5敗と勝ち越している。G大阪は今カード直近13試合ではわずか2敗(7勝4分)。ホームでの今対戦通算11試合でも1敗しかしていない(5勝5分)。

・G大阪は現在12試合連続無敗(10勝2分)。今節引き分け以上だと、2007年4月~8月以来クラブベストに並ぶ13試合連続無敗となる。

・仙台は現在クラブ史上ワースト2位の17試合連続未勝利(5分12敗)。また、直近7試合のうち得点を記録したのは1試合のみ(2-3:神戸戦、10月28日)。

・仙台はアウェイでは現在9試合連続未勝利(2分7敗)。今節引き分け以下だと、同一シーズン内の敵地ではクラブ史上ワーストタイの10試合連続未勝利となる(2014年7月~12月と並び)。

・G大阪は現在の12試合連続無敗が始まった9月19日の札幌戦以降の被決定率がリーグベスト(4%:7失点/175被シュート)。今季それ以前の同率は9.4%だった(21/223)。

・仙台は10月以降の枠内シュート率がリーグワースト(29.8%:14/47本、ブロックされたシュートを除く)。同クラブの今季それ以前の枠内シュート率は43.2%だった(73/169本)。

・倉田秋は2015年以降、出場した仙台戦通算10試合で4得点を記録。同期間に対戦した中では神戸戦と並んで自身最多タイの得点を挙げている相手。

・アレクサンドレ・ゲデスは先発出場した試合では現在6試合連続無得点であり、この間に放った枠内シュートはわずか1本。それ以前に先発した6試合では枠内シュート8本で4得点を記録。この内の1点はG大阪との前回対戦で挙げたもの(2020年9月5日)。


横浜F・マリノス – 浦和レッズ

・横浜FM対浦和の通算59試合では、横浜FMが31勝7分21敗と勝ち越している(横浜M時代含み)。横浜FMは今カード直近10試合ではわずか1敗(6勝3分)。この内の6試合で無失点に抑えている(1試合平均0.6失点)。

・横浜FMは現在、今季2度目の3連敗中。今節敗れると、2008年5月~7月以来の4連敗となる(当時6連敗)。

・浦和は現在、2018年5月~8月以来の6試合連続無敗(3勝3分)。この6試合では3試合で無失点に抑え、1度も複数失点を喫していない(1試合平均0.5失点)。それ以前は11試合連続で失点しており、この内の6試合で複数失点を喫していた(4勝1分6敗:1試合平均1.8失点)。

・浦和はアウェイでは現在6試合連続無敗(3勝3分)。今節引き分け以上だと、同一シーズン内の敵地では2015年3月~7月以来の7試合連続無敗となる(当時10試合連続)。

・横浜FMは今季ホームで先制点を挙げた試合数がリーグ最多(11試合)。しかし、本拠地での同状況からの敗戦数は今季リーグワーストの5敗(6勝)。

・浦和は今季被シュート数がリーグで2番目に多い407本だが、被枠内シュート率はリーグベストの29%(118/407本)。また、現在の連続無敗が始まった10月10日以降の同率でもリーグベストを記録(20.9%:18/86)。

・マルコス・ジュニオールは2019年4月の浦和との初対戦時に3点に直接関与(2ゴール、1アシスト)。同選手が1試合で3点以上に関与したのはこの試合のみ。しかし、それ以降の今対戦2試合ではいずれも得点に直接関与していない。

・マルティノスは今季初先発となった10月4日の名古屋戦以降、出場した7試合で5点に直接関与(2ゴール、3アシスト)。この間のアシスト数はリーグ2位タイ。また、同期間に決定機を演出した回数はリーグ最多タイの4回。


鹿島アントラーズ – 川崎フロンターレ

・鹿島対川崎の通算33試合では、鹿島が9勝7分17敗と負け越している。鹿島は今カードでは現在9試合連続未勝利(3分6敗)。同一カードでの連続未勝利数としては、2010年8月~2015年9月の浦和戦(11試合連続)に次いでクラブワースト2位タイ(2008年11月~2012年8月の新潟戦と並び)。

・鹿島はホーム戦直近4試合で2敗(2勝)。今季それ以前の本拠地ではわずか1敗だった(4勝3分)。また、同クラブは今節敗れると、ホームでは今季初の連敗となる。

・川崎は前節札幌戦で今季2度目の敗戦を喫した(0-2)。同クラブは今節敗れると、2018年5月以来の連敗となる(当時は2試合連続無得点での2連敗)。

・川崎はアウェイでは現在5連勝中。今節勝利すると、同一シーズン内の敵地ではクラブ史上2番目に長い6連勝を記録することになる(最長は2019年3月~7月の7連勝)。

・鹿島が今季ホーム戦で記録した18得点の内、14点は後半に挙げたもの。本拠地での同時間帯に挙げた得点の割合としては今季リーグで最も高い(78%:14/18)。対する川崎はアウェイ戦の後半に喫した失点数が今季リーグ最少(3失点)。

・川崎は今季セットプレーからの得点数がリーグ最多(21得点)。同クラブが挙げた直近5得点の内、4点は同状況から記録したもの。一方の鹿島はセットプレーからの失点数が今季リーグワーストタイ(13失点)。

・エヴェラウドは出場した直近3試合で2ゴール。この3試合ではシュート14本で2得点を記録(決定率14.3%)。それ以前に出場した7試合での決定率は3%だった(1得点/33本)。

・三笘薫は出場した直近6試合の内、5試合で得点に直接関与している(3ゴール、2アシスト)。この内の2ゴールは途中出場から挙げたもの。また、同選手は先発出場した試合では現在4試合連続で得点に直接関与中(3ゴール、2アシスト)。


ヴィッセル神戸 – 湘南ベルマーレ

・神戸対湘南の通算17試合では、神戸が4勝6分7敗と負け越している。しかし、湘南戦直近12試合でわずか2敗(4勝6分)。

・神戸は現在、2019年7月以来となる3連敗中。対する湘南は現在、2019年8月以来の連勝を記録して5試合連続無敗(3勝2分)。

・神戸はホーム戦直近9試合でわずか2敗(3勝4分)。このうちの1敗は、本拠地での直近の試合で喫したものだが(鹿島戦:1-3)、同地で連敗を記録したのは2020年8月が最後(当時3連敗)。

・湘南はアウェイ戦直近18試合でわずか1勝(5分12敗)。この間、無失点に抑えたのはわずか1試合のみ(1試合平均:1.9失点)。

・神戸は今季、ペナルティエリア外からの得点がリーグ最多(12得点)。対する湘南は、同エリア外からの失点が今季リーグ最少タイ(2失点)。

・湘南は今季、先制点を喫した試合で全敗(12試合:リーグ唯一)。しかし、対する神戸は、先制点を挙げた試合で失った勝点が今季リーグワースト2位(-22:16試合、7勝5分4敗)。

・神戸は10月以降、被シュート決定率がリーグワースト(14.8%)。対する湘南は、同期間での決定率がリーグ2位(13.8%)。

・指宿洋史は2015年以降に出場した神戸戦3試合で3得点。対チーム別では最も多く得点を挙げている相手。同選手は現在、2015年以降では自身初となる、出場した3試合連続で得点に直接関与している(2得点、1アシスト)。


名古屋グランパス – FC東京

・名古屋対FC東京の通算37試合では、名古屋が12勝7分18敗と負け越している。名古屋にとってFC東京は、1試合平均得点が川崎(1.06)に次いで2番目に少ない相手(1.08)。

・名古屋はFC東京戦で現在の5連敗を含み、8試合連続未勝利(2分6敗)。また、ホームでの今カード直近12試合でもわずか1勝(3分8敗:2012年11月、1-0)。豊田スタジアムでの今カードではこれまで勝利を挙げたことがない(7試合:4分3敗)。

・名古屋はホーム戦で現在、同一シーズン内では1995年6月~9月に記録した9連勝以降でクラブベストとなる6連勝中(PKを除き)。この間での1試合平均失点(0.5)は、当時(1)の半数。

・FC東京はアウェイ戦で現在、2019年6月以来となる2連敗中。この間での敗戦数は、それ以前の敵地17試合で喫したものと等しい(10勝5分2敗)。

・名古屋は今季、先制点を挙げたホーム戦で全勝(7試合)。対するFC東京は、先制点を挙げたアウェイ戦で今季全勝(5試合)。

・FC東京は10月以降、枠内シュート率はリーグ1位タイだが(54.9%)、決定率がリーグワースト(5.8%:7得点/120本)。対する名古屋は、同期間での被枠内シュート率がリーグで3番目に低い(27.6%)。

・永井謙佑はFC東京が名古屋戦で挙げた直近8得点のうち、5点に直接関与している(3得点、2アシスト)。名古屋からFC東京へ移籍して以降、出場した今カード5試合のうち4試合で得点に直接関与。

・稲垣祥(42)と米本拓司(36)は9月以降、タックル成功数がリーグで最も多い2人。米本の同成功率は、同期間に31回以上記録した中でリーグ2位(69.4%:25/36回)。optaがJ1のデータ集計を始めた2015年以降、同選手はFC東京での同成功率が73%だった(151/207回)。