アビスパ福岡が自動昇格圏2位を死守し、16年以来のJ1復帰に王手をかけた。残り2試合で逆転優勝も狙える大きな勝ち点3になった。

後半の2分間で2点を奪う猛攻で勝負を決めた。同18分、左サイドからのクロスに、オーバーラップした右SBのDFエミル・サロモンソン(31)が、ファーサイドで合わせて右足で先制した。

同20分、ペナルティーエリア前でパスを受けたFW遠野大弥(21)が、クロスバー直撃の弾丸ミドルで2戦連発となるチーム最多の今季10得点目でトドメを刺した。

これで残り2試合で勝ち点78。引き分けた首位徳島ヴォルティスとは勝ち点差を「3」に詰め、長谷部茂利監督(49)は「今日みたいなゲームをやりたくて高めてきた。この先も続けば、いい結果得られる期待がある。選手も自信を持って次の試合に臨める」という快勝だった。

3位 V・ファーレン長崎も勝ち、勝ち点2差。次節16日愛媛FC戦(ニンスタ)に勝ち、3位長崎が引き分け以下なら2位以上が確定。J1昇格が決まる可能性もある。

愛媛戦へ弾みをつけ、DF上島拓巳(23)は「残り2試合でいいポジションにいることは幸せ。この緊張感を力に変え、いい結果を得たい」と声を弾ませた。