今季限りで退団するセレッソ大阪のミゲル・アンヘル・ロティーナ監督(63=スペイン)が、Jリーグの全日程を終えて一夜明けた20日、最後となるオンライン取材に対応をした。
来季は清水エスパルスの監督就任が決定的になっているが、質問はC大阪を含めたこれまでのことに限定された。
昨年は5位で今年は4位に導いた指揮官は、C大阪での2年間、チームの雰囲気や環境を整えることに注力し、自身が情熱を持って選手を指導できたことに胸を張った。
「(自らの仕事には)正直にいえば満足。10チームほどが優勝できる可能性があるJリーグは、とても拮抗(きっこう)している。優勝チーム(昨年の横浜Fマリノス)が上位5位に入れない。そんなことが世界中で起こるのはJリーグだけで、他国は格差があり、Jリーグにはない」と戦国リーグを振り返った。
C大阪で模範となってくれた選手の名前は2人挙げた。まずこの2年間、いずれも34試合フルタイム(3060分)に出場した、クロアチア人の29歳DFマテイヨニッチ。「2年間、センターバックとして累積警告での出場停止がない。けがなしでフル出場するのは難しく、ハイパフォーマンスの背景には日々の練習、体のケア、メンタルがある」と絶賛した。
もう1人は主将のMF清武で「彼はけがの多い選手だったが、この2年間、特にこの1年の終盤は、1週間に2試合あってもフル出場が多く、日々の取り組む姿勢がよかった」と絶大な信頼を置いていた。2人以外にも「日々最大限の努力をしてきたから、2年間上位で終えることができた」と全選手に感謝した。
最後に指揮官の人柄を表すエピソードを披露した。選手起用はある程度固定されたため、出場時間の少ない選手は当然いた。前日19日の鹿島アントラーズ戦後に「(出場機会の少なかった)彼らの前で申し訳なかったと話した。チームのための決断だったが、私の間違いもあったと思う」と謝罪したという。
最後にC大阪の総括として「満足しているのは、どの選手も日々の練習において、志の高い姿勢で臨んで維持できたこと。私にとってよかった」と、愛情をかけてきた選手に感謝の気持ちを述べた。【横田和幸】



