今季就任したJ1清水エスパルスのロティーナ新監督(63)が23日、新型コロナウイルス感染対策による再来日後の隔離期間を終えて、チームを初めて直接指導した。約2時間の練習後にオンライン取材に応じ「まずは我々のフィロソフィー(哲学)を落とし込む。選手たちの動きに満足しているし、良いシーズンになる感触を持った」と手応えを示した。

この日は攻撃面の確認に充てた。身ぶりを交えながらポジショニングなどを指導。「基本的なコンセプトを体に染み込ませる第1歩。重要視しているゾーンを全体で確認した」。24日以降は守備のメニューも取り入れる。「攻守両方の局面が連動した形になるように練習していく」と話した。

隔離期間中は昨季の清水の試合映像を確認。選手の特長の把握に努めた。「個人のプレーに注目した。良い時間の使い方ができた」と振り返った。

27日には今季初の実戦となる常葉大との練習試合(非公開)が組まれている。「全員のプレータイムを確保する。各ポジションへの適応も見ていく」。Jリーグで3クラブ目となる経験豊富な知将の下で、目標の「タイトル&アジア・チャンピオンズリーグ出場権獲得」へ本格的なスタートを切った。【古地真隆】