開幕戦は途中出場の可能性が高いセレッソ大阪のFW大久保嘉人(38)が26日、オンラインで取材に応じ、復帰第1号ゴールについて「予感はあります」と意気込みを語った。27日のJ1リーグ開幕柏レイソル戦(ヤンマー)は、既にベンチ入りは確実視されていた。今季15年ぶりの古巣復帰を果たした元日本代表は、スーパーサブとして勝利に貢献したい。

大久保は「(得点は)試合に出られればです。チームの状況によるが、負けてる時だったらガンガン、ゴールに向かっていきたいし、チームのバランスを見ながら、やっていければいい」と冷静に語った。宮崎キャンプ当時から「先発の11人だけでサッカーはするものではない」と話し、途中出場のイメージをふくらませていた。

大久保にとって国見高を卒業し、01年にプロ入りしたのがC大阪だった。06年を最後に、今回が15年ぶりの古巣復帰。C大阪でゴールすれば、06年11月11日ジュビロ磐田戦(長居2)以来となる。現在J1最多185得点もマークしており、前人未到の200点へ期待が高まっている。

近年所属したジュビロ磐田、東京ヴェルディではパス供給役にも恵まれなかったが、C大阪には主将のMF清武弘嗣(31)がいる。

大久保は「(清武とやっていて)中村憲剛さんを思い出した。久々、これ、懐かしいなという感覚が非常にあって、これなら自分のよさ引き出してくれるのではないかと、思いながら練習がやれていた。単純にどんどん(パスを)あててくれるし、あててくれないとリズムをつくれない。自分はそういう選手なので、分かってくれている」と説明した。

13年から3年連続で得点王を獲得できた川崎フロンターレ時代には、名パサーのMF中村がおり、同等の実力を持つ清武に絶対的な信頼感を寄せた。だからこそゴールについて「予感はあります」というコメントにつながっている。

開幕戦翌日が68歳の誕生日となるブラジル人、レビークルピ監督も「開幕戦で勝利をつかめれば、何よりのプレゼントになる。みんなで喜びを分かち合い、誕生日を迎えられれば、幸せな日曜日になる」と陽気な笑顔を見せた。15年ぶりに復帰した大久保が、8年ぶりに復帰した指揮官を祝えれば、最高のストーリーになる。【横田和幸】