15歳の東京ヴェルディMF橋本陸斗がJリーグデビューを果たした1戦で、2ゴールを挙げてチームを勝利に導いたのがキャプテンマークを巻いた33歳のMF小池純輝だ。

前半37分にペナルティーエリア左でボールを受けると、一瞬の切り返しでDFのマークを振り切り、右足シュート。きれいなカーブを描いたボールは右ポストに当たってゴールに吸い込まれた。「狙ってたんですけど、思い描いたとおりにいきすぎて、自分でもびっくりという感じでした」という会心の一撃で流れを引き寄せた。

同ロスタイムにもゴール正面から右足ミドルシュートを突き刺した。チームはその後、19歳のMF山本にもゴールが飛び出して、3-0で快勝。08年以来となるJ1昇格へ向けて最高のスタートを切った。

ベテランと言われる年齢に差しかかってきた小池だが衰えは見えない。愛媛から東京Vに復帰した19年に16ゴール。昨年も7ゴールを挙げた。「年齢が上がってきて動けなくなると言われたりするかもしれないですけど、動けないのは自分で動かないから。やっていかなければ落ちていくと思いますので、自分はガツガツ動きたい」と意欲的だ。

また例年、数字の目標を設定していないが、今季は2年ぶりの2桁得点にこだわりたいという。「もう1回2桁に乗せたいというのはありますし、チームの中で何人か2桁取る選手が出てこないと昇格できないと思っているので。その1人に自分がなりたい」。J1昇格へ決意を示した。【千葉修宏】