ベガルタ仙台は5連敗を喫し、ホーム490日ぶりの勝利をつかめなかった。ヴィッセル神戸に0-2で振り切られ、最下位に後退した。前半15分、同21分と立て続けに失点。パスミスが目立ち、攻守がかみ合わなかった。ここ5戦すべて複数失点し、計17失点。昨季からホーム公式戦21試合未勝利となり、負の連鎖は止まらない。

わずか16秒で形勢が逆転し、絶好機が失点へと変わった。右サイドバックのDF真瀬が自陣でボールをカットすると、ドリブルで持ち上がり、カウンターが始まった。ハーフウエーラインを越えてFW西村にパス。しかし、西村のトラップがずれたところを神戸に奪われ、ロングパスを通されると、仙台DFの背後に抜け出したFW古橋に先制点を決められた。その6分後のCKではDFシマオ・マテがマークを外され、追加点を許した。

同42分にはFW赤崎のパスから西村が決定機を迎えたが、シュートは枠外。後半35分には途中出場のMF加藤がペナルティーエリア外から左足で鮮やかにネットを揺らすも、直前のプレーがオフサイドとなり、得点は認められなかった。

手倉森監督は「相手が得意なショートカウンターに警戒していたが、そのポイントで失点してしまった。それを引きずったままセットプレーでも失点。その2シーンだけに今日は沈められた」。MF松下は「何が何でも勝ち点3を取りたい試合で、ああいう形で失点を続けると勝つのが難しい」と険しい表情で振り返った。

仙台は開幕6試合を終えて1分け5敗。ルヴァン杯2試合も含めると公式戦7連敗中だ。次戦は7日にアウェーで徳島ヴォルティスと対戦する。「反撃の4月」と位置づける今月。何としても初勝利をつかみ、上昇気流に乗る。【山田愛斗】