大分から始まったプロサッカー人生。広島を経て、浦和の守護神と上り詰めた。GK西川周作。34歳。敵地でのC大阪戦に出場し、史上最年少となるJ1通算500試合出場を達成した。史上9人目、GKでは史上3人目の偉大な記録。ただ、見つめる先はあくまで、もっと先の景色。同僚のMF阿部は583戦、元日本代表のレジェンドGK楢崎は歴代2位で、GK史上1位の631戦に出場する。

西川 チームには阿部さんがいるんで、僕のはたいしたことない。楢崎さんに追いつきたい。

始まりは10代。気づけば、ベテランの域へと足を踏み入れる。J1初出場は大分時代の05年7月2日、横浜戦(大分スタジアム)。当時は19歳だった。FKのキッカーも務めるなど、異例のデビュー戦は、0-2で敗れた。この日も、惜しくも0-1で敗戦。節目の試合を勝利で飾ることはできなかった。

プロ17年目となった。先日は約4年ぶりに日本代表にも選出された。浦和のロドリゲス監督も「浦和の歴史に名を刻んでいってほしい」と期待する守護神。鉄人の領域へと、まい進していく。【栗田尚樹】

▼J1通算500試合出場 浦和GK西川周作(34)が18日のC大阪戦(ヤンマー)で達成。史上9人目、GKでは3人目。34歳10カ月での到達はMF阿部勇樹(浦和)の35歳25日を更新する最年少記録。初出場は大分時代の05年7月2日の横浜戦(大分ス)。