サガン鳥栖のナイジェリア人FWチコ・オフォエドゥ(28)が公式戦デビューで潜在能力の高さを示した。

新型コロナウイルスの影響で3月31日に来日し、14日間の隔離期間を経て15日に合流したばかり。だが、21日ルヴァン杯アビスパ福岡戦に先発で移籍後初出場。「スピード、強さ、得点能力、勝ちきる力を押したい」という強みを懸命にアピールだ。得点こそ奪えず後半21分に交代で退いた。だが、激しい前線プレスで相手のビルドアップを阻み、相手の長身DFに球際で競り勝つなど173センチと小柄ながら躍動した。

懸念されるコンディションは「(入国まで)トレーナーをつけて(鳥栖に)決められた練習プログラムをしていた。公式戦は1年以上試合に出ていません。今は少しずつコンディションを戻しているところ」と言い、実戦感覚不足も不安視された。だが、この日いきなり3トップの一角で移籍後初先発だ。

鳥栖についての印象は「このチームは若い有能な選手が多く、よく走りよくファイトしている」。その中で、自身も負けず攻守に走り回った。【菊川光一】