昨季まで毎週火曜日付の本紙静岡版で掲載していた連載を、今季はネットでお届けします。先週に行われたJ1清水エスパルスとJ2ジュビロ磐田の試合で、担当記者が開催日翌日の紙面では書けなかった話やネタを掘り下げます。

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J1清水エスパルスは、ベガルタ仙台とのシーソーゲームを制して、2試合ぶりの白星をつかんだ。MF鈴木唯人(19)とFWディサロ燦シルヴァーノ(25)が共にJ1初ゴール。「3トップの攻撃のビジョンを共有し、後半は特に良いサッカーができたと思う」とディサロ。チームに勢いをもたらした。リードを2度追い付かれるなど、試合運びに課題を残したが、2試合ぶりの白星を挙げた。

続く横浜FC戦は、1-1の引き分け。最下位を相手に勝ちきれず、今季初の連勝を逃した。前半45分の失点は課題のクロスから。失点シーン以外にも、フリーでクロスを上げられる場面が目立った。MF中山克広(24)は「相手の左サイドからクロスを上げさせないようにイメージしていた。だが(前半は)誰がボールに出るかはっきりせず、簡単に上げられることが多かった」と反省した。

一転して後半は圧倒的に攻め込むも、奪った得点はCKを合わせたヴァウドの1点のみ。辛くもドローに持ち込んだ。それでも残留を争うライバルとの2連戦で勝ち点4を獲得。最低限の結果を残した。

リーグ戦全体の半分となる19試合を消化し、現在暫定14位。降格圏との勝ち点差は4で、予断を許さない状況が続く。勝負の後半戦では、より着実に勝ち点を積み上げる戦いが求められる。【古地真隆】

▽仙台戦得点経過 前半12分(清水)鈴木唯人 前半22分(仙台)吉野恭平 後半27分(清水)ディサロ燦シルヴァーノ 後半38分(仙台)松下佳貴 後半39分(清水)チアゴ・サンタナ

▽横浜FC戦得点経過 前半45分(横浜FC)渡辺千真 後半36分(清水)ヴァウド