J2の栃木SCは5日、サガン鳥栖から元日本代表FW豊田陽平(36)が完全移籍で加入すると発表した。

12シーズンに渡って鳥栖に在籍し、J1通算98ゴールをあげたレジェンドともいえる存在だが、完全移籍で、愛し続け愛され続けたクラブを離れることになった。

鳥栖を通じ「サガン鳥栖でプレーして12年。J2得点王、J1昇格、Jリーグベストイレブン、日本代表選出など多くの経験と成長がサガン鳥栖と共にありました。そしてサガン鳥栖で過ごした全ての時間が特別なものであり、どんな時も自分の背中をしっかりと押してくれたのはサガン鳥栖サポーター皆様の存在でした。サガン鳥栖サポーターの皆様と共に味わった感動の日々は、どんなに苦しい時でも正々堂々と真っ直ぐに進んで行きたい自分の気持ちに寄り添ってくれるものでした」などとコメントし「苦渋の決断」とも胸の内を明かしている。

今季ここまでJ1リーグ戦3試合0得点だった。

新天地、栃木のサポーターには「レンタルではなく、退路を断ち完全移籍という意味がまず、私が最初に皆様にみせる誠意です」とメッセージ。

豊田という人間の生き様を、いきなりプレーする前から示した。