J1清水エスパルスからJ2ジュビロ磐田に期限付き移籍したMF金子翔太(26)が14日、磐田のJ1昇格のために全てをささげる決意を示した。

午前中に清水であいさつを済ませ、その足で磐田に向かった。金子が清水で計7年半在籍した経緯もくみ、この日は磐田との「共同ネット会見」を実施。金子は「いろんな方が尽力してくれたことに感謝したい」と引き締まった表情を見せた。

シーズン中にライバルクラブへ移籍するのは、極めて異例。金子自身も「禁断の移籍と言われても仕方ない」と覚悟している。それでも、決断した理由はシンプルだった。2018年にJ1で2桁得点を達成したが、ここ3年間は思うような結果が残せていない。今季はリーグ戦の出場がわずか5試合。「選手としてもう1度ブレークしたいという気持ちが強かった」と出場機会を求めた。

この日からチームに合流し、1日でも早いデビューを目指してアピールする。「賛否両論あると思う。僕のことを嫌いな磐田サポーターもいたかもしれない。ただ、そういうことは関係なしで、ジュビロのために全てをささげたい」。チームは変わっても、勝利のために全力を尽くす姿勢は変えない。【神谷亮磨】